2003年版の第7話です。あの夜、画面の前で固まったまま動けなくなったことを今でも覚えています。子供向けだと思って観ていたアニメが、一瞬でそれを覆してきました。「アニメってここまでやるのか」と震えた回です。
2003年版は、ビデオデッキを購入してから、各クールの話数とタイトルを暗記するほど繰り返し観ました。その後の「FULLMETAL ALCHEMIST」も含めて、このシリーズが自分のアニメ観の基盤を作ったと言っても過言ではありません。等価交換の概念は、今も生き方に影響を与えています。
2003年版を観たのは、北海道での初めての一人暮らしのころです。当時は、試験で上位にいなければ大学に編入できない状況で、辛い日々でした。そんなときに観た第7話「合成獣(キメラ)が哭く夜」が、その辛さを癒してくれました。
この回で、鋼の錬金術師にハマり、ビデオデッキを購入しました。当時は、VHSからDVDへ置き換わっていく時期で、それも考えたうえでお金を出しました。北海道にいた2年間は、ビデオの時代でした。ビデオ(VHSテープ)を購入し、近所のレンタルショップでも借りて、さまざまなアニメを観ました。
2005年ごろに実家に戻り、すぐにDVDプレーヤーを購入しました。そして、さらにさまざまなアニメを観てきました。北海道にいたころはビデオ、実家に戻ってからはDVDで観てきたことになります。その後の「FULLMETAL ALCHEMIST」(2009年版)も、実家で観ました。
放送は土曜日の夕方、17時ごろでした。この作品をきっかけに、アニメには深夜アニメというジャンルがあると知りました。リアルタイムで観られたのは、運が良かったと思っています。
第7話で一番衝撃を受けたのは、最初は可愛がっていた子供と犬を、人体錬成の実験台にしてしまう展開です。「アニメってここまでやるのか」と感じたのは、このときです。
観返してから気づいたこともあります。2003年版は、前半は原作どおりで、後半はアニメオリジナルでした。当時は分かりませんでしたが、原作がそこまで追いついていなかったため、オリジナルで作るしかない状況だったのだと思います。それでも、劇場版「シャンバラを征く者」で物語を成立させたことに、感嘆しました。
今でも覚えているのは、タッカーの「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」というセリフです。